<1> ツバメシジミ(燕小灰蝶)

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おおきさは親指の爪くらい。
ゴイシシジミの名は翅の文様が碁石を思わせることから。
去年見つけた笹藪をさがすが見つからない。
そこで、一昨年数頭いたところをつぶさに見てみるが、いない。
あきらめ顔で他のところをぶらぶら歩いていると、笹の葉にカメラを向けているひとがいる。
ゴイシですか、と尋ねると、はい、という返事。
自分ひとりなら、ここらへんは素通りするところ。幸運だった。
そうっと近づくと、カメラマンは黙ってレンズを上下に動かして、ここだと合図する。
見ると、きれいな個体が1頭、身じろぎもせずに留まっている。
ゴイシシジミはまったく不思議な一生を送る。
産卵はアブラムシ(タケノアブラムシ・ササコナフキツノアブラムシなど)の群れの中で行われる。
孵った幼虫はアブラムシを食べて成長する。
成虫になると、今度はアブラムシの分泌物を吸う。
つまり、どこまでいってもアブラムシに依存しきって生活している。
花の蜜や樹液など一切とらない。他に類を見ない肉食性の蝶。
一方的にやられ放題のアブラムシにとって悪魔のような存在だろう。
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