<1> スズメ 幼鳥

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ちかくの調整池。今季はさびしい。
子育てしているのは葦原のオオヨシキリだけ。
去年の今頃は、バンやオオバンやカイツブリやカルガモの子連れがたくさんみられた。
1家族だけではなく2家族も3家族もいて、それぞれの個性が面白かった。
あのときの賑わいが嘘のようだ。
この春どこからかふらりとやって来たコブハクチョウはそんなことなど何も知らない。
居心地がいいのか、いちさな池をすっかり占領している。
ここで賑わっているのは雀たち。
水場も砂浴び場も完備。ベンチですごすお年寄りたちの中にはパン屑をあげるひとがいて、それをちゃんと知っている。
草の実や毛虫にも事欠かない。砂浴びでできた穴はちゃんと埋め戻してくれるひとがいる。
何より、猛禽などの天敵におそわれる心配がない。
この時季、幼鳥の姿が多くみられる。まだ親に餌をねだる子もいるようだが、たいていは独り立ちして、一丁前に砂浴びもしている。
時にあどけない横顔や頼りない仕草をみせる。歩いていてこけたりもする。
そんな雀たちを見ていると、当たり前のように過ぎていくひとときが何だかとても貴重なもののように思えてならない。
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