シラン(紫蘭) 妖しの姿に魅せられて
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トップはハチが筒状の花の奥から出てきたところである。
背中に白いかたまりを背負っている。
2枚目は出てくる直前である。白いかたまりがすこし見えている。
背中の白い物は花粉である。
花粉は入り口の天井にあたるところに隠されている。
ハチは妖しいフリルに魅せられて筒のトンネルを奥へ入っていく。
ところがそこには蜜など何もない。
ハチはがっかりしてバックしながら外へ出て行こうとする。
そのとき、天井部分を内から外側に向かって背中でこするような感じになる。
隠されていた花粉が粘液と共に出てきて、ハチの背中に付着する。
何と巧妙な仕掛けであろうか。
しかし、これだけでは受粉には結びつかない。
ハチのほんとうの仕事はこれからである。
えらい損したなぁもう。蜜なんてどこにもないじゃないか。
ハチはぼやきながら飛び立つ。
おおっ、あの花のフリルはすごいで。頭がくらくらする。今度こそたんと蜜飲も。
ハチはフリルに降り立つと、いそいそと筒の奥へ入り込む。
そこに待ち受けている柱頭に花粉が付着して受粉作業が完了する。
そんなことなどハチはなにひとつ知らない。
気のいいハチは懲りもせず何度も騙されるはずである。
1度蜜のないことを知って、2度と訪れなければ、背中の花粉は無駄となる。
また、背負った花粉が何かのはずみで取れてしまえば、別の花を訪れても受粉できない。
しかしながら、シランの花々の上を飛び回っている虫たちがけっこういる。
1度ならずも2度3度と騙されるものはたくさんいるのである。
詐欺行為は人の世だけでなく、こんなところにも横行しているようにみえる。
シランは何事もなかったように笑顔を振りまき、妖しくフリルを風にそよがせてみせるのである。
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緑の葉との対比が美しいのに きれいな色が出にくいからです。
うちにも咲いていますが まともに撮ったことがありません。
毎年 撮ろうと思ってもなんだか切り取り方が難しくって・・・
たくさん咲いているのですね~~
1枚目 グッドチャンスでしたね。
シランの受粉の仕組み。初めて知りました。
なんとも巧妙なる作戦なのですね^^;
この美しい紫のドレスの誘惑、虫さん一度ならず何度でも迷い込みそうですね^^;
私もシランは大好きで、よく見つめますが虫さんは見たことないです
場所にもよるのかな・・・??
そんなわけでてっきりこのお花は虫さんには不人気だと思い込んでいました。
今年はミツバチが少ないから、よけいなのかもしれませんね。
私も虫さんが誘惑されるところを見てみたいです(*^-^*)
この色、確かに難しいですね。思うとおりの色が出ません。
でも、好きな花なので半ばあきらめながらも撮っています。
虫が飛んでいるのは何度も見てきましたが、花の中に入っているのを撮ったのは初めてです。
花粉の無い、シランに、潜り込んだ、蜂さん、
私が見ても、美味しそうな色合いの花ですから、蜂さんも
騙されますね、1,5,8柔らかくいて暖かくて、ホンワカしてて、好きです、
私、明日、シランの予定ですが、凄く!恥ずかしいです、
kazeさんのシランの色、表情、素敵過ぎますよ、
自然界の命を受け継ぐ仕組みには驚きべき秘密が一杯ありますね。
ハチさん、骨折り損のくたびれ儲けなんですね。
それにしてもシランのフリルは美しいですが、
ハチさんの目にも魅力的なのでしょう。
蘭なのに、特別な手入れをしなくても毎年素敵な花を咲かせてくれるシラン、
時には増えすぎて抜いてしまうこともあります。
美しい顔に似合わずしたたかな花なのかもしれませんね。
2,6枚目のクローズアップの写真を見ると、シランの美しさにあらためて
気づかされました。
人も外見に惑わされますが、ハチもそうなんですね。
1,5,8枚目、ありがとうございます。
いえ、人それぞれに視点があり持ち味がちがいますから。
どうかお気になされずに。
一流の詐欺師ですね。
それも代々受け継がれてきたDNDがそうなんですから。
ハチはお腹がすけば、何度目かには他の花にいくでしょうし。
シランはこの生き方しかないのですから、ハチも付き合わなければ。
それにしても、この花、どんどん増えるらしいですね。
受粉はそうやって行なわれるのですね。
とても興味深く読ませていただきました。
虫さんたちは、この妖艶な紫色のフリルに騙されてしまうのですね。
日差しを浴びた花が美しい7枚目が好きです。
毎年シランを撮っているのですが、花粉をつけたハチが撮れたのは初めてのことです。
シラン、やりますよね。こうした生き方もあるんですね。
カッコウの託卵もそうですが。
しかし幅の狭い生き方だけにその道のスペシャリストなんでしょうね。
7枚目、ありがとうございます。
あっちは暖かくして虫にサービスしますが・・・
せっかくだから蜜ぐらいあげた方が更に受粉しやすいのでは?とも思いますが、そこを節約する進化をとげたのですね。
植物によって生き方は様々なんですね。
進化の過程でもっとも省エネで生きることをえらんだのですね。
そのかわり、腕によりをかけてテクニックを磨いているのでしょうか。
そんな相手なら虫がだまされても当たり前でしょう。
と言っては身も蓋もありませんが、それだけシランが魅力的なのでしょう。
庭にもあるシランですが、どうもうまく撮れません。
いっそこんな風に群生で撮る方が、表情がうまく出るようですね。
私もあのフリルの美しさに魅せられて、
ついくっついて撮ってしまうのがうまくいかない原因なのかもしれません。
ハチのことを笑えませんね(^^ゞ
カッコウの託卵と似ていますね。もっともカッコウの方が悪質でしょうけど。
シランはあくまで受け身ですから。
この花色を出すのがなかなか難しいです。
そのときの光の位置や光量の加減をうまくすればいいのでしょうけど。
あと問題はモデル探しですね。好みの子がいい位置にいてくれればいいのですけど、条件に合うような子がなかなか見つかりません。
シランの受粉の仕組み、初めて知りました。すごい自然の仕組みですね。またハチさん、花粉背負ってでてきているところをキャッチしてらっしゃるすごさ!!
庭のシランは、塀のところにあって、すごく撮りにくいのですが、しょっちゅう眺めているんですよ。フリルがあってかわいいなあと・・・なんと、裏があったとは・・・まさに妖しの花ですね。
好きな紫蘭なので、良さを再確認で~す。
はい、とても巧妙な仕掛けです。
ハチが飛び交っているのは分かっていましたが、まさか花心に入り込むのを目撃できるとは思いませんでした。
背中に花粉をつけてきたのをみてやったと思いました。幸運でした。
この可愛い装いには裏があったというわけです。
シランはそこいらで気軽に見ることができますが、ラン科の植物ですから、やはり高貴な雰囲気を持っていますね。
マクロで撮ると、そこだけを切り取れるのでイメージがつくりやすいです。
うちも先日、葛西臨海公園で満開の模様を撮ってきました。
そう言われてみればと言うところですが、そばには昆虫類はいなかったような、そんな記憶もあります。
こう言った巧妙な仕掛けが存在するのは全く知らなかったことですが、これも進化する過程での知恵ですね。
ハチ君は多分ヒメハナバチ君の種類かと思いますが、くたびれ損と言う所でしょうか。
シランさんが食虫植物類でなくて、まだ良かったかなと感じるところです。
全体的にうつむき加減でこの色合いは少し難しいと感じましたが、それぞれに素晴らしいですね。
1枚目のハチ君の表情と何事もなかったかのようなシランさんの表情、素晴らしい対比で表現されていると思います。
今まで昆虫が飛び交っているのをあまり見たことがありませんでした。
今回は、かなりの数のハチが飛び回っていましたので、ひょっとして潜り込むところが撮れるかもしれないと思って、チャンスを待っていました。
運良く、その現場に出会して撮ることができました。
ヒメハナバチですか。いつも、教えてもらって感謝しています。
1枚目、過分なお言葉、ありがとうございます。