出会いは一期一会 キイトトンボ
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キイトトンボに出会う。
自然観察園の温室へ向かう入り口の所にスギナの群生がある。
そこをこのイトトンボがミニヘリコプターみたいに飛んでいた。
ふわぁと浮き上がりすうっと横へ移動する。
飛ぶ範囲が限られていてあまり遠くへ行かないようである。
その目が何ともいえず素敵なのだ。
オニヤンマと同じように緑と青を基調にしているが、黄緑が濃い。
目の中心にちいさな黒い点がある。まるで瞳のようである。
トンボは複眼と単眼があるというが、この黒点はひょっとして単眼なのだろうか?
ヤンマやシオカラトンボにはこの黒点はないように思えるが。
イヌザクラの実が色づいていた。桜の実よりひとまわり小さい。
この時期に色づいている実があると何だか嬉しくなる。
アブラゼミの声がかまびすしい。
すぐそばに抜け殻があったが、むろん鳴いている当人のものではないだろう。
アオスジアゲハをゲット。今年2回目。
他の人にとっては別段何てことないだろうが、この蝶は特別好きなので
写真におさめられることはこのうえない喜びである。
鳥はもちろんのことであるが、虫や野辺の花たちとの出会いは一期一会だと思う。
たった今、このひとときの出会いが貴重である。
夏の日差しにあぶられて汗まみれになっていても
彼等を撮っているとき心には涼風が吹き渡る。