カルガモ親子
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今年はじめてカルガモの雛を見つけた。
親鳥にぴったりと寄り添っている。
まだどことなく動きがぎこちない。
流れの速いところに来ると体が持って行かれそうになる。
いよいよ急流にさしかかると、母鳥はゆっくりとUターンし、
淀みへとみちびく。
子どもの命がかかっているだけに、野生の親鳥は見事な教育者である。
子どもも懸命に学ぼうとする。
母の後を追っておかに上がると、
雛たちは折り重なるようにして束の間の休息をとる。
彼等を眺めているとふうっと優しい心になる。
道行く人もふと足をとめて見とれている。