<1> オシドリ♀
<画像をクリックすると拡大表示されます>
自宅から車で20分ほどのところにあるカモのよく来る池。
ここには他ではあまり見られないカモが1羽でふらりと飛来したりする。
去年はミコアイサの雄がしばらく居着いていた。その前はトモエガモの雌が2年連続で姿を見せた。
今年はオシドリの雌が1羽来ている。
この池は細長くていずれのカモも、岸辺にやって来て間近で撮影できる。
オシドリの雌は岸辺の石の上がお気に入りらしい。
散歩のひとが声高に側を歩いても、カメラマンがレンズを向けても、全く動じることがない。
ひと月ぶりに訪れた私に声をかけてきたのはすこし腰の曲がったおばあさん。
オシドリを探しておいでか。あ、はぁ、オシドリが来ているのですか。
ひょこひょこ歩きながら私を案内してくれる。ここにはいつも来ておられるという。
オシドリは石の上で眠たそうな目をして休んでいる。
4,5枚撮ってしばし観察していたが、動く気配がないのでひと巡りする。
戻ってみると、お気に入りの石の周りを泳ぎながら、盛んに首を天へ向けるポーズをとる。
いったい何をしているのだろうか。
近くにキンクロハジロがいる。近づくなと威嚇しているのだろうか。
それにしてはキンクロちゃん、驚くそぶりも見せずのんびりとそこに居座っている。
よく見れば、嘆きのポーズにも見える。
カメラマンが2,3人やって来て話している。
雄だったらよかったのにね。雌じゃねぇ、すぐ飽きちゃうよ。
私は思う。何をおっしゃる。うわべだけの雄より内面のおしゃれな雌の方が遙かに美しく飽きが来ないと。
More→つづきはこちらから