カラスなぜ鳴くの
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カラスはどこにでもいる。
山にも野にも里にも都会にも。
体力があり攻撃力にも秀でている。
しかしそれだけではない。何より頭がよい。
あらゆる場所で生活していく適応能力があり図抜けた知恵をもっている。
カラスは情愛が濃いと聞く。
子への愛。そして恋人への愛。
カラスはよく鳴く。
鳴き声にも幾通りもの意味があるらしい。
仲間とのコミュニケーションが発達しているから
状況に応じてきっとたくさん使い分けているのだろう。
カラスとゴミ問題はどこの自治体も頭を悩ませている。
さまざまな対応策がほどこされているが思ったほどの成果は上がっていないらしい。
手っ取り早い方法として捕獲があげられる。
捕獲されれば数は減るものの、やがてどこからかまたやって来て
効果は期待できないという意見もある。
ゴミ対策をしっかりすることがいちばんよい方策ではないのか。
むろん個人で餌をやらないことも重要である。
ハトに餌をやることでハト自身も増えるが、その餌を横取りするカラスも増える。
人間の生活形態の変化がハトやカラスの依存を生み出した。
捕獲して処分すればよいというものではない。
人の生活が変われば鳥の生活も変わる。
誰しも生きていくためには懸命に知恵をしぼっているのだ。
ハシブトガラスの愛の仕草を初めて見た。
暗い森の中でISOを800まで上げて撮影した。
画像が荒れて醜い限りだが心に残る光景だったのでここに載せた。
カラスが昔のように里山へ帰って暮らしたならば
その鳴き声ももっと穏やかで優しくなることだろう。