路々の花
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よく歩く。
好きな路とそうじゃない路がある。
気まぐれな理由からだろうが足は決まって
特定の路をえらんでいる。
目についた花を垣根越しにデジ1で撮る。
その家人と顔を合わせると
きれいなお花を撮らせてもらってますと挨拶する。
家人は急に安堵した表情をみせて
いい趣味をもたれてますね、などとのたまう。
カメラを向けられることはあまり気持ちのよいものではないから、
とかく白い目でみられる。
撮る前に断るようにしているが
不意に後ろから変な視線を浴びせられて居心地の悪い思いをすることも
しばしばである。
路地には季節を彩るその時々の花が薫っている。
1週間ぶりだったりすると新たな花が顔を見せてくれて
路の雰囲気がすっかりちがったりする。
花を愛でながら自分の庭のようなつもりで歩いている。